京都3日目~貴船④貴船神社・中宮のご祭神のパパがひどい奴だった

2024京都
photo by rockdom

~2024京都76🌟2024年の夏休みの振り返りです

貴船神社の本宮と奥宮の中間にある中宮・結社ゆいのやしろ。

@rockdom

看板を発見。

@rockdom

貴船神社 中宮 結社 (ゆいのやしろ)

御祭神 磐長姫命

神武天皇(初代の天皇)の曾祖父にあたられる瓊々杵命(ににぎのみこと)が、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を娶(めと)らんとする時、父の大山祇命(おおやまつみのみこと)が姉の磐長姫命も共におすゝめしたが、瓊々杵命は木花咲耶姫命だけを望まれたため、磐長姫命は大いに恥じ、「吾こゝに留まりて人々に良縁を授けよ う」といわれ、御鎮座したと伝えられています。
古くより縁結びの神、「恋を祈る神」としての信仰が篤く、平安時代の女流歌人・和泉式部(いずみしきぶ)が切ない心情を歌に託して祈願したという話は有名です。
(和泉式部の歌碑がこの上の境内に建っています)

昔はスゝキ等の細長い草を、今は「結び文(ふみ)」を神前に結びつけて祈願する習わしがあります。男女間の縁だけでなく、人と人、会社と会社、就活、進学などあらゆる縁を結んて下さる神様です。

ニニギくんが、コノハナサクヤ姫を嫁にしようとしたら、サクヤ姫パパが「姉のイワナガ姫もいっしょにどうぞ」と言ってきて、ニニギくんが「いや、サクヤ姫だけでいいっす」と断ったため、イワナガ姫が大いに恥じ入って、この地で人々に良縁を授けるよ!となったという由緒です。

悪くない。イワナガ姫は悪くない。ニニギくんも悪くない。悪いのはサクヤ・イワナガ姉妹のパパ、大山祇命。というのは現代人の感覚でしょうか。イワナガ姫、こうなったら全人類の良縁をぶちこわしてやる!とならずに縁結びの神様になったっていうから、人格者ですね。

お社。

@rockdom

恋愛に効く神社ということで、平安時代に和泉式部も訪れたそうです。

@rockdom
@rockdom

和泉式部歌碑

貴船神社は、古来、恋を祈る社でもありました。 平安時代の有名な女流歌人・和泉式部は、夫との仲がうまくいかなくなって当社にお参りし、貴船川に飛ぶ蛍を見て、切ない心情を歌に託して祈願しました。すると、社殿の中から慰めの返歌が聞こえてきて、ほどなく願いが叶えられ、夫婦仲がもとのように円満になったということです。『後拾遺和歌集』には次のように記されています。

男に忘れられて侍りけるころ貴布禰に参りて みたらし川に蛍の飛び侍りけるを見てよめる

ものおもへば沢の蛍もわが身より あくがれいづる魂かとぞみる
(※あれこれと思い悩んでここまで来ますと、蛍が貴船川一面に飛んでいます。そのはかない光は、まるで自分の魂が体からぬけ出て飛んでいるようでございます。)

御返し

おく山にたぎりて落つる滝つ瀬の 玉ちるばかりものな思ひそ

( ※しぶきをあげて飛び散る奥山の滝の水玉のように 〈魂がぬけ出て飛び散り消えていく=死ぬかと思うほど〉そんなに深く考えなさるなよ。)

この歌は貴布禰の明神の御返しなり、男の声にて和泉式部が耳に聞こえけるとなむいひ伝へたる。

返歌が「そんなに思いつめるなよ」と。まっとうな回答ですなあ。

コメント